ソウルミュージックのジャケは9割方ダサイと言っても過言ではない。
同じブラックミュージックでもジャズのそれと比べるとその差は歴然としている。
とにかく『オレオレ』主義でいけてる(?)自分を誇示するかの様な写真を使う場合が多く、この流れはHIP-HOPやR&Bにも引き継がれている。
それでもこの音楽達を愛する我々にとってはダサささえも魅力になってきて、『このいけてなさ加減がたまらん!』てな風に思えてくるから不思議である。
でもやはり冷静に見るとダサイ。。。
このジャケも滅法ダサイ!これじゃあ彼を知らない人がジャケ買いすることなんか絶対ないだろうなぁ。
またタイトルの邦題が ”レイ・イット・ダウン−愛の詩”。
なんだか余計にいけてなさが倍増する。。。
Al Greenはソウル界の重鎮。1971年のアルバム『Let's Stay Together』はあまりにも有名であるし、実際名盤だ。ボクも大好きな一枚だが、2008年に発売されたこのアルバムもかなり良い。サポートしているメンツもかなり豪華で今もこの人が多くのミュージシャンに愛されていることがわかる。
アンソニー・ハミルトン、コリーヌ・ベイリー・レイ、ジョン・レジェンドなど現代を代表するR&Bシンガー達との競演も聞き所。
全体としてミディアム、バラードで構成されていて今の季節ドライブなんかにもってこい。'70ライクな音作りなのでR&Bが苦手な人でも大丈夫。例えばノラ・ジョーンズなんかが好きな人にも良いんじゃないだろうか。
特筆すべきはコリーヌ・ベイリー・レイをフューチャリングしたテイク・ユア・タイム。
彼女はUKの人だがとても良いミュージシャン。アルとの相性も想像以上に良かった。
Let's Stay Togetherのような飛び抜けたキラーチェーンは無いがアルバム全曲駄作なしの愛ある名盤だと思う。
Al Green/LAY IT DOWN

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