「病が昂じて店を出すことになりました」
と一言添えてLennon Houseをオープンされたのがちょうど10年前でした。
それまでずっとサラリーマンでやってきた本田さんが、会社を辞めてまでお店を開くのって、相当の勇気とエネルギーなのだなぁ・・・と、当時から感心しておりました。
数年前にも一度閉店の話が上がったその話を聞いた時は、いろんな思いが錯綜していたけど、まる10年暖簾を守ってきたのもすごいことだと思います。
今の自分には、到底できないことです。
本田さんには改めて感謝します。
その最終営業日に挨拶に行きました。
「いろんなアマチュアミュージシャンがいて、その点と点を結び付けられればきっと盛り上がると思いこの店を始めたんだ」と語ってくれました。
まさに「人間交差点」になったLennon Houseだと思います。
この10年、自分もいくつかバンドを立ち上げましたが、Pauloさんの鶴見Rubber SoulとここLennon Houseでは必ず立ち上げたバンドは見てもらおうと思い、それぞれステージに立たせて頂きました。
いろんな思い出の詰まったLennon Houseです。
どれが一番…とは言えませんが、Lennon Houseと言えば、やはり震災直後のJacarandaと、PLACE(Carolバンド)の共演の時をすぐ思い出します。
2011年3月11日の東日本大震災。
その約2週間後の3/21に予定していたライヴ。
本田さんや、メンバーと何度も引っ込めようか開催しようかやりとりしました。
不測の事態を考えてもやめるべきだと言うメンバーもいました。
PLACEのメンバーにも何度も相談しました。
やっぱりそこで胸を借りられたのは、本田さんでした。
「それなら、バンドが難しくてもHarriちゃん一人で弾き語りするのも良いし、お店のスケジュールに穴が空くことは心配しなくていいから、みんなが納得してくれればそれでいいからね」
あの時は、こういう事態だからこそやろうということでライヴをやることになりました。
その時のレポです↓
http://music.ap.teacup.com/applet/harri2/20110322/archive
本田さんでなければ、Lennon Houseでなければ、あのライヴはどうなっていたのかな?
と思います。
そっと置かれた募金箱。
ライヴに来れなくても、募金してくれた人の善意はとても嬉しかったです。
そういう人達が、止まり木のように集まるお店だったと思います。
なんだかんだ言いながらも、自分もずいぶんと本田さんに甘えておりました。
本田さんのLennon Houseとしては9/27が最終営業日で、来月からは経営の方が代わりますが、本田さんの想いを引き継ぐべく、私達はこれからもLennon Houseを応援していくべきだと思います。
本田さんもこれでおしまいではなく、10年前に戻ったということですかね。
そしたら、またLennon Houseで一緒にお客さんでありミュージシャンであり遊べますからね。
とにかく健康第一!
また落ち着いたら、一緒にタイガースやジュリーをやりましょうね!!
本田さん、ありがとうございました!!

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