積年の想いを叶えました。
自分には、やはりこの音が欲しかったのです。
GRETSCH Tennesse Rose#6119-62HT。
Beatles' Gearの中で、自分が一番好きなギターは、実はこれでした。
GRETSCHについての経歴はコチラ↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81
このTennessee Rose(当時はTennessian)を使用していたミュージシャンは次の通り。
・George Harrison(The Beatles)
・Steve Marriott(Small Faces)
・Gerry Marsden(Gerry&The Pacemakers)
・Hilton Valentine(The Animals)
知っているだけでもこれだけ愛用している著名ミュージシャンがいます。
少し前からずっと思い悩んでおりました。
自分の気持ちに正直になって、欲している音を出したい、その音で思いっきりプレイしたい。
今まで所有していたギアで、その想いを完全に達成させることができたであろうか?
Gibson ES-135は、村上啓介さんのバックを務める際に購入したものである。
それまで、Beatles'Gearしか持ち合せがなく、氏の曲を演奏するにも汎用性がないのと、今後もいろんなジャンルの曲をやるにあたってもっと幅広さをギターでも持たせたい、それには「Harri Original」のギターとサウンドを出していきたいという発想から購入したものでした。
マイクがハンバッカーで、あまりにマイルド過ぎたので、Saimor Duncan社のシングルコイルに替えました。音の輪郭は格段に良くなりました。が、まだ物足りなさを感じていました。
Gretsch 6120-60は、それまで使用していた同じGretsch Country Gentlemanの後釜として迎え入れました。
Duo JetだけでもBeatles初期の音は出せるのですが、やはりGentlemanのマイクであるFilter Toronの音が欲しかった。けれど、もう既にBeatles'GearとしてはDuo Jetがあるので他のGretschのモデルが良い・・・そう考えた時に、たまたま6120-60に出くわしたので入手しました。
このギターも弾きやすさは良かったのですが、やはりマイクの音に不満を覚えて後からTV-JonesのSuper Toronという、極めてシングルコイルに近い音のものに載せ替えました。
これも、その方がシャープな音に変わりました。
ただ、ボディーの厚さがそれこそフルアコサイズのため、よりシャープさを求めるまでには至りませんでした。
そう考えていくうちに、自分の求めていたものは何だったのか?
というところを再度突き詰めていった時に、「もうこれしかない」という結論に達したのです。
前から欲しかったのは、他でもない、このギターだ・・・
そんなある日、出会いがありました。
「神様、もしTennesseに出会えるなら、今一度会わせてください」
と祈りながら、お茶の水の楽器屋をふらっと入りました。
すると・・・
3軒目にして、出会えました。
ここで、とても悩みました。
確かに、ほかの店で出回っている同じモデルは、ほとんどが定価か少し安いくらい。
大特価で出ている。しかし資金調達の術はない。
仕方なく、数本を手放すことに決めました。
そう、ES-135、6120-60、そして20代の思い出の1本でもあるGretsch Rambler、Epiphne12弦アコースティック。
特に、Ramblerを手放すのには相当悩みました。
でも、出した結論はこうです。
「自分はコレクターではない。『プレイヤー』だ。」
「コレクターの方々が大事に保存されているから、プレイヤーが弾きたい時に弾かせてもらえる。」
「もしこのTennesseが来たら、きっと他のギターも間違いなく稼働率は下がる。
そこまで自分は、それらをメンテナンスもできない。
このまま自分の懐に眠らせたままにするのは、ギターに対して失礼だ。
それならば、Tennsseeを迎え入れるにあたっては、それらを集めている方々の手に、あるいはそれをプレイしてくれる方々の手に渡らせたほうがいい」
1本1本、ケースに収める前に、掃除をしながら御礼を言いました。
「今までありがとう。君のおかげで十分楽しんでプレイさせてもらったよ。
どうか、次の人に渡った時は、私よりも大切に使ってもらえることを祈るよ」
そして、車に積んでいざ買取へ。
そして、Tennesseを迎えに行きました。
「Tennesse、君はその4本の代わりに来たギターだ。
これから、既存の所有ギター同様、頑張ってもらうよ。
よろしくお願いします」
そして記念撮影。

ルックスはバッチリです。

所有ギターの中で、私よりも年上で最長老のDuo Jetと。
同じGretschの中で、シングルコイル同士でもあるこの2本。
伯父と甥っこ、いや下手すると祖父と孫・・・か?(笑)

同じBeatles' Gearの、Rickenbacker#450-12と共に。
早速この日は新バンドのリハがあったので、そこで筆おろし。
期待以上の音を出してくれました!!
グレートだぜ、Tennesse Rose!!

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